タギリカクレエビの簡単な紹介です。

鯨骨とサツマハオリムシ(4-13)
サツマハオリムシの簡単な紹介です。


鯨骨はハオリムシを展示するうえで
非常に優れた素材です。
骨の中の脂質が腐る過程で硫化水素が発生し
それをハオリムシが利用できるため
餌として利用できるからです。
自然界でハオリムシは固着生活を営むため
通常の採集では海底から引き剥がしてくる必要がありますが
鯨骨を使えば、骨にくっついてくれるため
採集の際にハオリムシをあまり傷つけずに回収できます。
鯨骨を用いてサツマハオリムシを飼育できることは
2011年にはわかっていましたが
実際にそれを利用するためには
多くのハードルがあったそうです。
かごしま水族館では、2013年から
鹿児島大学や東京大学の協力を得て
「鯨骨を用いたサツマハオリムシの種苗採取の取り組み」という活動を行っており
2016年に無事ハオリムシ付きの鯨骨の回収に成功しました。
水槽に展示しているのは
この活動で引き揚げた鯨骨だそうです。